活用事例

長野・志賀高原の観光AI事例から考える、多言語案内と予約への導線

観光案内をAIに任せるとき、どの情報を答えさせ、どこから公式サイトへ案内するか。志賀高原の公開資料をもとに、情報更新と問い合わせ対応を設計する方法を考えます。

長野・志賀高原の観光AI事例から考える、多言語案内と予約への導線

志賀高原で報告された観光AIの取り組み

観光庁の観光DXサイトに掲載された資料では、長野県山ノ内町の志賀高原を対象に、志賀高原観光DX推進コンソーシアムが取り組みを報告しています。専用AI「おこみんAI」による観光案内、英語での問い合わせ対応、宿泊プランの紹介・予約への誘導などが扱われています。

観光案内は、情報が変わる頻度で分ける

観光地の歴史と、今日運行するバスの案内は、同じ方法では更新できません。AIへ情報を追加する前に、何を、誰が、いつ直すかを決めます。特に料金、空き室、運休など、その時点の確認が必要な情報は、公式案内へ戻れるようにします。

地域の案内情報を整理する例

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情報管理する担当の例回答の出し方
施設の概要・アクセス観光協会・施設担当確認日を付けた説明と公式ページ
営業時間・営業日各施設最終更新日を確認し、公式案内へ誘導
交通・運行情報交通事業者現在の運行案内を確認できるリンク
宿泊の空き・料金予約を受け付ける施設やシステム予約画面で条件を確認してもらう

案内の回答と、予約の確定を分ける

おすすめの宿を紹介できても、部屋を確保できたとは限りません。利用者が予約を済ませたと勘違いしないよう、AIが行う案内と、施設や予約サイトで確定する手続きを区別します。外部ページへ進むボタンには、何をする場所なのかを書きます。

案内から予約確認までの設計例
  1. 希望を聞く

    滞在日、人数、移動手段など、案内に必要な条件を聞く。

  2. 確認済みの候補を示す

    条件に対応する施設情報と、分からない点を示す。

  3. 公式予約画面へ案内する

    料金・空き状況・取消条件を確認するリンクを置く。

  4. 予約の成立を確認する

    施設側の手続きと確認通知で、利用者が確かめられるようにする。

英語の案内では、地名と条件を固定する

翻訳の自然さだけを見ていると、施設名の表記や、最終受付と閉館の違いを取り違えることがあります。地域で使う英語表記を用意し、数字と条件を日本語の原文と照合します。翻訳できない名称は、AIに自由に言い換えさせず、担当者に確認します。

観光案内の回答を作る指示例
確認済みの施設情報だけを使い、日本語と英語の短い案内を作ってください。
施設名は指定表記のまま使い、日時・料金・受付条件を変えないでください。
分からない情報は推測せず、確認先の公式リンクを示してください。
予約が成立したと受け取れる表現は禁止します。
出力:案内文/参照した情報/担当者が確認する点。
【施設情報・指定英語表記・公式リンク】ここに入力する

答えられなかった質問を、更新の材料にする

同じ質問が繰り返される場合、AIの性能だけでなく、元の案内に情報が足りない可能性があります。必要な範囲で質問を記録し、施設情報の不足、更新漏れ、担当者が判断する相談に分けます。集計前に、個人名や連絡先などの扱いも決めておきましょう。

問い合わせ記録の見直し方

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起きたこと調べる点改善の例
営業時間を答えられない施設の情報が登録されているか担当者に確認し、案内ページを更新
古い料金を案内する参照元と更新日が合っているか旧情報を外し、公式料金ページへ案内
予約済みと誤解される回答とボタンの文言が適切か空き確認と予約確定の説明を分ける
例外の対応を求められる自動回答できる範囲か施設の問い合わせ先へ引き継ぐ
公式情報を調べて整理する手順も読む

関連する実践ガイドです。

地域で試すなら、一施設・一用途から

最初から地域のすべてを案内させるより、一施設のアクセス案内など、管理する担当者がはっきりした用途で試します。日本語と英語で同じ質問をし、正しい答えと確認先にたどり着けるかを見ます。情報を更新した後にも同じ質問を試すと、古い回答が残っていないかを点検できます。

  • 答えてよい質問と、担当者へ回す質問を決める。
  • 公式ページへ進むリンクを実際に開いて確認する。
  • 更新担当者と見直し日を記録する。
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